犬の鼻腔腺癌の放射線治療における放射線増感剤を併用した治験
※現在募集しておりません
当院では鼻腔腺癌の犬を対象にした治験を行っており、参加していただける患者さんを募集しています。この治験は放射線増感剤の有効性と安全性を確認するために行われます。放射線増感剤は放射線治療の効果を増強させることが期待されています。
対象となる犬
- 鼻腔腺癌と診断され、かつステージ3または4であること
- 放射線治療の適応となった犬
- 鼻腔腫瘍に対して初めて放射線治療を行う犬
治療の内容
- 週1回×6週間の放射線治療と放射線増感剤の投与、もしくは週1回×6週間の放射線治療とプラセボ(有効成分が入っていない液剤)の投与を行います。
- 放射線治療終了から1か月後に腫瘍の大きさを計測します。
- 放射線増感剤とプラセボのどちらを投与するかは、担当獣医師および飼い主様にわからない状態で行います。どちらを投与するか選ぶことはできません。
- 治験参加中は、他の抗がん治療(抗がん剤の併用など)を行うことはできません。
放射線増感剤とは
腫瘍の内部では異常な低酸素状態になっていることがあり、放射線治療が効きにくくなる原因の一つとして問題になっています。放射線増感剤を使用することで、腫瘍内の血流をよくし、腫瘍内の低酸素状態を一時的に改善して、放射線治療の効果を増強させること期待されています。
放射線増感作用
※治験とは、医薬品の製造販売の承認を国から得るために実施する臨床試験のことです。
※本治験は株式会社エム・ティー・スリー・からの依頼を受けて実施しています。
ご興味のある方はお問い合わせください。
岐阜大学動物病院
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