業績 2024年度

岐阜大学動物病院腫瘍科では、日々、がんの動物に対するよりよい診断や治療方法を求めて、様々な臨床研究や症例報告、また医学部等との共同研究も積極的に行っています。下記にその一例をご紹介します。

論文

  1. Akihiro Uno, DVM; Ryota Iwasaki, DVM, PhD; Takashi Mori, DVM, PhD
    Treatment Outcomes of Canine Orbital Meningiomas in Seven Cases
    J Am Anim Hosp Assoc. 2025 Jan 1;61(1):1-6. doi: 10.5326/JAAHA-MS-7434.
    頭蓋内および脊髄に発生した髄膜腫の予後はこれまでに報告されているものの、犬の眼窩・視神経に発生した髄膜腫の治療成績および予後を評価した研究はほとんど報告されていない。このケースシリーズの目的は犬の視神経髄膜腫の治療成績を評価することである。
    結論として、視神経髄膜腫に対する外科手術および放射線治療は有効である可能性があり、脳や脊髄に発生した髄膜腫と比較して長期生存が見込める可能性が示唆された。

学会発表・講演

  1. 岡 佑樹,吉川竜太郎,永田矩之,来田千晶,森 崇
    片側副腎に皮質髄質混合腫瘍および骨髄脂肪腫が同時併発し術前診断に苦慮した犬の一例
    第109回日本獣医麻酔外科学会学術集会 2024年12月
  2. 吉川竜太郎
    軟部組織外科パネルディスカッション「口腔内腫瘍」
    第109回日本獣医麻酔外科学会学術集会 2024年12月

書籍・商業誌・その他

  1. 梁瀬将豪、森崇
    特集 雄性生殖器の外科のスキルアップ戦略
    「悪性精巣腫瘍の転移病巣に対する治療」

    SURGEON 166号 Vol.28 No.4 2024掲載
  2. 岡佑樹、吉川竜太郎
    Case こんな症例に出会ったら?とある診察室を覗いて学ぶアプローチ法
    「第75回 小腸に肥厚している部位があります」

    月刊CAP No.420 2024 6月号掲載
  3. 梁瀬将豪、吉川竜太郎
    Case こんな症例に出会ったら?とある診察室を覗いて学ぶアプローチ法
    「第73回 頚にしこりがあります」

    月刊CAP No.418 2024 4月号掲載