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いいえ。
患者数増加の為、初診の飼い主さまとの直接のご相談や連絡は行っておりません。
お手数ですがご紹介状に飼い主さまの診察ご希望日時をいくつか記載いただきますと比較的スムーズにご予約をおとりできます。万一ご希望に添えない場合は、本院から開業医の先生へご連絡させていただきますので、飼い主さまとの日程調整は開業医の先生からご連絡していただきますようよろしくお願いいたします。
どの診療科が適するのか判断が難しい場合には、受付にご相談ください。各診療科の獣医師に問い合わせた後、折り返しご連絡いたします。
可能です。 紹介状にその旨を明記してください。
いいえ。
事前予約なしに患者・飼い主さまを直接大学病院に向かわせることは絶対に避けてください。特に内科診療科のスタッフ数は限られており、患者・飼い主さまが予約なしで直接来院されても対応できないことがあります。まずはお電話いただき予約状況をご確認ください。善処させていただきます。
紹介状を基に受付および診察を行っておりますので、FAXがない場合、受付時や診察時に飼い主さまとのトラブルが発生する場合があります。大変お手数ですが電話連絡を先にしていただいた場合も、紹介状のFAXをお願いいたします。
内科、外科、神経科、臨床繁殖科への紹介の際は、紹介状にその旨を明記してください。
腫瘍科は指定ができません。現在腫瘍科では症例数が大変増加しており、物理的に担当獣医師指定のご希望に添うことができなくなっております。どうぞご了承ください。
原則として診療後に電話または文書で診療報告をさせていただいております。
門脈体循環シャント(PSS)など術後のケアーが数日必要な症例は月・火曜日に手術、そして術後ケアーが十分必要としない症例は水あるいは木曜日にも手術可能です。
岐阜大学動物病院は、24時間の監視体制ではありません。そのため、深夜の監視が難しい場合があります。可能な限り、紹介いただいた先生に術後の管理をお願いしておりますので、よろしくお願いいたします。
口腔内疾患の検査には必ず鎮静が必要です。また、治療が必要な場合は鎮静後にそのまま麻酔をかけて行います。検査だけ行うことは非常に少ないので、紹介いただける場合には事前に手術予定を電話確認の上、絶食(12時間)・絶飲(3時間)の指示をお願いいたします。
歯石を除去すると歯の表面が粗く、さらに歯石が付きやすくなります。そのため、スケーリングのあとにポリッシングを行う必要があります。これにより歯の表面は滑沢になり、歯石は付き難くなります。スケーリングを行う場合はポリッシングを必ず行ってください。もし、研磨専用の機器がない場合は相談に応じます。
歯科用のX線撮影装置がなくても口腔内のX線検査は可能です。歯周病が激しく、下顎骨が重度に吸収している場合は、スケーリング時に下顎骨骨折を引き起こす場合があります。そのため、スケーリング前に飼い主さまと口腔内の状態を確認しておくことをお勧めいたします。口腔内のX線撮影法は、相談に応じます。また、著書の方も参照ください。
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PSSの手術は1週間に1頭ペースで行いますので、場合によっては数週間先になることがあります。
PSSの診断は血液検査でほぼ可能ですが、確認はCT検査になります。通常麻酔回数を少なくするためにCT撮影と手術を同日に実施することが多いのですが、PSSの確定診断をしたのち手術を後日に行うことが様々な理由で起こりえます。
麻酔・手術時に問題になるのは低アルブミン血症と凝固不全です。軽度な場合には輸血で対応できますが、すべて正常域に近い状態で手術に望みたいと思います。そしてアンモニア値を低下させるためにラクチュウロースを投与します。
肝臓で十分なアルブミンを産生してくれるアミノ酸の補給が必要です。処方食には十分なBCAAが含まれていませんので、積極的にBCAAを補給する必要があります。BCAAが豊富に含まれる野菜粉(ベジタブルサポート)を投与する必要があります。野菜が微粉末になっていることで野菜に含まれるアミノ酸そして抗酸化力のある物質が肝臓保護にも有効に働きます。処方食に野菜粉を混ぜて使用してもよいのですが、理想的には酵素が加熱によって破壊されていない生肉と野菜粉のコンビが最良だと考えています。穀類などの炭水化物は与えたとしても少量にしてください。
肝臓が悪いと低タンパク食という概念が存在しますが、肝臓機能が正常に回転するためには十分なアミノ酸が必要となります。PSSの動物に低タンパク食を与えるとアンモニアが低下して肝性脳症などの症状は軽減しますがアルブミン値の低下や凝固異常が発生してきます。したがって、症状を発現するかしないかのアンモニア値(200μmol/l)を維持しながら十分な野菜蛋白やささみなどを与えていく必要があります。
モニター:アンモニア値、アルブミン値、BCAA/チロシン値
BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)は筋肉でアンモニアを代謝する。PSSによって肝臓におけるアンモニア代謝が低下した時にBCAAを利用した筋肉でのアンモニア代謝が亢進するため血中BCAAが低下します。一方、芳香族アミノ酸(代表としてチロシンを測定している)は肝臓で代謝されるが、肝臓におけるチロシン代謝が低下するので血中チロシン濃度が増加する。これらのことからPSSにおけるBCAAとチロシンの測定は敏感な指標として用いることができる。測定は富士フイルムモノリス株式会社で可能です。