初めは1症例1症例の診察・検査にかなりの時間がかかっていましたが、診療科長に任せていただき自分で診る経験を重ねることで、効率よくスムーズに進めることができるようになりました。
最近はとくに手術を執刀するチャンスをたくさん与えていただき、着実にスキルアップしている実感があります。
環軸不安定症の再診症例について:神経症状は改善し経過は良好であるが、インプラントの破綻や脱転に今後も注意が必要。術後3ヶ月ごとに検診を行い、X線検査で経過を見ていく予定。
頸髄腫瘍摘出術の症例について:手術侵襲の程度によっては術後に呼吸状態の悪化が懸念されるため、麻酔覚醒後の呼吸状態には注意が必要。術中所見としても腫瘍の脊髄への強い癒着は認められず、術後も呼吸状態の悪化は見られていないため、現時点では状態は安定していると考えられる。状態が安定している場合は金曜日に退院予定。2週間後に抜糸を予定している。抜糸のころには病理組織診断結果が出ているはずなので、それを元に今度の治療方針を相談する。
脊髄腫瘍摘出時には画像上確認された腫瘍と正常な脊髄の境界が観察できるようにラミネクトミーを行う。
2ヶ月後の学会発表にむけての要旨作成、蓄積した症例のデータ整理。