本院は、運営理念の確立、地域獣医師会との連携強化によって、高度医療を実践する二次診療施設としての認識が深まり、難治性疾患の紹介症例が年々増加しています。
このような社会要請に対応するために、最新の医療設備を導入した大型診療施設にリニューアルし、あわせて電子情報を基礎にした獣医診療・事務支援システムを構築しました。
このシステムを運用することにより、診療の効率化を図るだけでなく、検査機器や画像診断装置から得られる症例情報を臨床教育に活用することができ、診療活動を基盤とした臨床教育のレベルアップにつながります。
さらに、診療情報の電子化を推進することによって、今後、学内の医学・創薬関連施設や他大学の動物医療施設あるいは近隣の動物医療機関との情報連携を進める礎とすることができます。
電子データとして記録が残るため、将来にわたりさまざまな角度から診療結果を集計・検討することができます。
電子化にあたり、紹介状や外部からの検査結果などの紙を簡単に電子化してカルテに貼付けられる仕組みを取った事で、診察室だけでなく院内の多くの場所で、必要な書類を閲覧できるようになりました。
大学の運用に合わせたカスタマイズが可能なシステムである。技術の進歩に合わせて新たな機能の追加も検討していくことができます。
診断名や使用薬剤の記録、画像など、他大学の記録と連携させて蓄積情報に厚みを増していけば、獣医療全体での資産になります。一次診療の病院との情報伝達/共有を電子的に進め、地域全体の診療レベルアップに活用していくことも目指します。