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日時 | 2006年7月27日(木)21時~23時 | |
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会場 | 岐阜大学応用生物科学部1階 ・ 第101講義室 | |
講演内容 | 教育講演 | 外耳炎の原因と治療 |
症例検討【1】 | ステロイド反応性皮膚疾患に対してシクロスポリンを適応した症例の紹介 | |
症例検討【2】 | ビスフォスフォネート製剤が著効した骨盤部骨肉腫の犬の1例 |
講師 深田 恒夫(内科診療科・動物病院専任)
外耳炎は動物病院に来院する動物の約10%を占めているが、その原因は、原発性、素因性および永続性に分けられる。外耳炎の治療として、永続性の原因である細菌やマラセチア感染に対する処置のみを行っていると、一時的に良くなっても、再発を繰り返すことになる。外耳炎を「耳の病気」ではなく全身疾患の一部であるとの考えを持っておかないと、折角、来院した外耳炎に罹患した患者さまが、良くならないために他の病院に行ってしまうことになる。今回は、外耳炎の原因を全身疾患の一部であることを紹介し、最近行われている治療法について述べる。
講師 前田 貞俊(内科診療科・獣医内科学分野)
実際の臨床例を示しながら、犬および猫の炎症性皮膚疾患に対するシクロスポリンの適用基準と使用法を概説する。
講師 森 崇(腫瘍診療科・獣医分子病態学分野)
恥骨に広汎に骨融解がみられ、手術適応が不可能であった骨盤部の骨肉腫に対してビスフォスフォネート製剤であるパミドロネートを投与したところ、骨融解部の劇的な改善が認められた。