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日時 | 2008年4月24日(木)20時40分~23時 | |
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会場 | 岐阜大学応用生物科学部1階 ・ 第101講義室 | |
講演内容 | 教育講演 | 犬のリンパ腫---診断のための検査方法の特徴 |
症例検討【1】 | 犬の低リン血症の1例 | |
症例検討【2】 | 犬の歯原性嚢胞の3症例 | |
協賛企業 | アース・バイオケミカル講演20分(資料、飲料水)、株式会社インターズー(別刷り) |
講師 大場 恵典(内科)
犬のリンパ腫において、クローナリティー解析という言葉をよく耳にします。商業ベースで受託検査も行われています。このクローナリティー解析がどのような検査なのか。また、これまで確定診断のために実施されてきた細胞診、病理組織検査、フローサイトメトリー解析と、どこが違うのか。それぞれの検査方法の特徴を紹介いたします。
講師 前田 貞俊(内科)
イヌの低リン血症はリンの細胞内への移動亢進、尿中への排泄増加または消化管からの吸収低下によって生じる。イヌにおいては糖尿病に続発するケトアシドーシスや多尿によるものが一般的であるとされているが、特発性の低リン血症にもしばしば遭遇する。今回、月一回程度の割合で神経症状を発症する4歳のミニチュアダックスに血液検査を実施したところ、原因不明の低リン血症が明らかとなった。本症例に対して、リン酸二水素カリウムを補給したところ、血清リン値が上昇し、それに伴い神経症状も消失した。検討会では、本症例の臨床経過を概説しつつ、イヌの低リン血症に対する臨床アプローチについて考察してみたい。
講師 渡邊 一弘(外科)
嚢胞とは、上皮細胞に裏装された空洞に液状内容物を入れた病的嚢状構造物で、特に歯の発育に関連して発生した嚢胞を歯原性嚢胞という。これは犬での報告が少なく、診断がつかずに紹介されることが多い。今回、犬にみられた歯原性嚢胞である歯根嚢胞(炎症性嚢胞に分類されることもある)、原始性嚢胞、含歯性嚢胞の症例における診断法と治療法をその発生機序とともに紹介する。
8時40分より、セミナーにご協賛いただいたアース・バイオケミカル株式会社様より「乳酸菌補給リキッドの特長と期待される効果」とのタイトルで製品についての紹介があります。
株式会社インターズー様のご協力により、教育講演の内容を、J-VET誌に掲載しています。今後も、臨床セミナーの教育講演の要旨がJ-VET誌に事前(1ヶ月前)に掲載されます。