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日時 | 2010年7月25日(日)15時~17時 | |
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会場 | 岐阜大学連合大学院棟6階・合同ゼミナール室 | |
講演内容 | 教育講演 | フレキシブル・アリゲーター鉗子による犬糸状虫摘出術 |
症例検討【1】 | 肉球に限局性石灰症を認めた若齢犬の1例 | |
症例検討【2】 | 犬の歯科疾患に関するケーススタディー | |
協賛企業 | 株式会社インターズー(別刷り) |
講師 大場 恵典(内科)
犬糸状虫症 canine heartworm diseaseは、十数年前にはポピュラーな疾患であったが、現在では飼い主さまへの感染予防の啓蒙のおかげで、お目にかかることが少なくなった。しかしながら、地域によってはいまだ目にする疾患である。われわれの動物病院では、決して多いとはいえないが、年間十数件の犬糸状虫摘出術を実施している。caval synromeを理由に手術をするケースばかりではなく、臨床症状は認められないが、犬糸状虫が体内に存在することを心配する飼い主さまが手術を希望するケースも少なくない。われわれの研究室は、犬糸状虫摘出術に関して、20年以上の歴史がある。今回は手技について、安全性と有用性を交えつつ紹介する。
講師 千村 直輝(内科)
限局性石灰症は異栄養性、転移性、医原性または特発性にカルシウム塩が軟部組織に沈着する疾患であり、皮膚においては外傷部や圧点または注射部位などに病変が認められる。犬における発症はまれとされているが、今回我々は右前肢肉球に石灰沈着を認めた6ヶ月齢のM・ダックスフンドの症例に遭遇した。本症例に対して各種血液検査を行ったところ、高窒素血症、高リン血症および血清中ミネラル代謝系ホルモン値の異常が明らかとなった。本症例の病態においては、先天性腎機能障害または上皮小体機能低下症が関連している可能性が示され、現在はリンを制限した食事療法およびリン吸着剤である炭酸ランタンの投与を行い、経過を観察している。検討会では、本症例の臨床経過を概説しつつ、限局性石灰症に対する臨床アプローチについて考察してみたい。
講師 津田 卓二(日野どうぶつ病院院長、ベッツ・デンタル・ミーティング事務局長)
2008年より、私達ベッツ・デンタル・ミーティングでは抜歯を中心とした実習やディスカッション形式のケーススタディーを実施しております。今回、岐阜大学獣医臨床セミナーにおいて、私達の活動の1つとして行っているケーススタディーを紹介いたします。内容は犬の歯科疾患としてよく見られる2題、1)乳歯の晩期残存、2)歯周病を取り上げます。会場に参加されている先生と一緒に、1つの症例の診断・治療・経過観察の一連の流れを議論していきたいと思います。歯科に興味のある先生は、ぜひご参加ください。
株式会社インターズー様のご協力により、教育講演の内容を、J-VET誌6月号、66~70ページに掲載しています。今後も、臨床セミナーの教育講演の要旨がJ-Vet誌に事前(1ヶ月前)に掲載されます。