受付を済ませた後、最初に入っていただくのが診察室です。動物が落ち着いた状態で診察ができるように、また、問診の際に飼い主さまのプライバシーに配慮するために、1台の診察台を設置した個室型の診察室です。ドクターデスク上には、電子カルテシステム端末、画像検査結果を説明するためのモニターが設置してあります。
診察をした後、動物は診察室と連続している処置室に移されます。処置台は6台配置され、浴槽のついた処置台もあります。吸入麻酔装置が常備してあり、麻酔下での生検や簡単な外科処置も可能です。また、電子カルテシステム端末を2台設置して、診療の効率化を図っています。薬品、注射器・注射針、その他外傷の処置などに必要な消耗品はコンパクトに整理整頓して、処置室が有効に使えるように心がけております。
治療用の薬品を保管するともに調剤業務を行います。調剤された薬剤は受付カウンターで飼い主さまに処方します。
デンタルユニット、歯科用X線撮影装置等を備え、歯科・口腔外科に関する診察から手術、入院までが可能な専門の診療室です。
総合臨床実習(ポリクリ)は、臨床獣医学系教員の指導の下で、臨床例を対象にして診断・治療の基礎を修得する参加型の実習です。獣医学課程の5年次の学生30~35名が数名ずつに別れ、月曜日から金曜日のほとんどの時間、ポリクリに参加します。1つの症例を長時間診療する場合が多く、時には個室型診察室とは別の部屋で行なうことも必要になるため、ポリクリ専用の診察室を設けています。
総合臨床実習(ポリクリ)の実施中には、数名単位のミーティングを頻繁に行なう必要があるため、ミーティング室を設置しています。ミーティングルームは、スタッフの日常のミーティング、診療科を横断した連携ミーティングにも使用しています。なお、別棟には500冊以上の臨床獣医学関係書籍ならびに視聴覚教材を揃えた図書室を設置しています。