陽圧手術室は、陽圧換気を行うシステムとなっており、清潔な室内環境を保ち、細菌等の飛沫を最小限に抑えることができます。これにより整形外科等の手術をより清潔な環境で行うことが可能です。
手術室には、超音波凝固切開装置(エチコン社、ハーモニックスカルペルII)が備えてあり、出血の少ない安全な手術が可能です。
また、超音波手術器(ミワテック社、ソノペットUST-2001)によって、特に肝臓などに発生した腫瘍の摘出を安全に行うことができます。その他、ストライカー社製のドリルシステムやインターロッキングネイルを用いた骨手術も行っています。
手術前の動物の麻酔導入、患部の剃毛や消毒を行う施設で、これにより手術室をより清潔に保つことが可能です。また、手術を行う側の手指の洗浄等もここで行います。
手術後の回復に時間を要すると予想される症例や危篤状態の症例を収容して、集中的に治療および監視をする施設です。ICUケージは酸素濃度、温度そして湿度を調整し重篤な動物を管理できます。監視モニターが装置され学内からも動物を監視することができます。
手術後の動物の入院室です。通常の入院ケージ16室に加えて、重症動物の酸素吸入が可能なICUケージ(1機、3室)も備えています。入院室に隣接して監視室が設置されており、大型ガラス窓を通して入院動物の状態を監視できるようになっております。また、入院室には遠隔操作のできる監視カメラが設置されているため、担当医は研究室のデスクトップパソコン上で、常に動物の状態を監視することができます。