臨床試験
共同研究予定「犬の脳腫瘍に対するカルムスチン脳内留置剤の有効性の評価」
犬の脳腫瘍は積極的な治療を行わなければ、発症/診断から数ヶ月で死亡または安楽死となるのが一般的です。手術や放射線治療など、いくつか治療法はありますが、どれも犬と飼い主にとって負担が大きいものとなっています。そこで少しでも負担が軽減できるよう「カルムスチン脳内留置剤」を用いた新たな脳腫瘍治療の研究を、岐阜大学を含む日本各地の動物病院で共同研究として行うこととなりました。
「カルムスチン脳内留置剤」は人の脳腫瘍ではすでに使用されている薬剤ですが、犬での使用実績はなく、有効性や安全性が証明されていない状況です。
今回、岐阜大学は日本獣医生命科学大学と共同で、犬の脳腫瘍に対する新たな治療法であるこの「カルムスチン脳内留置剤」に関する研究を計画しています。
詳しくは日本獣医生命科学大学のHPをご覧ください。
臨床試験「ゾニサミドに治療抵抗性を示す特発性てんかん罹患犬に対する追加薬としてのイメピトインの治療効果に関する検討」
犬の特発性てんかんでは、抗てんかん発作薬を使用してもなかなか発作が減らないことがあります。日本ではゾニサミドという抗てんかん発作薬がよく使用されていますが、ゾニサミドを使用しても発作が抑えられない場合、新たな抗てんかん発作薬を併用する必要があります。
イメピトインは海外で広く使用されている抗てんかん発作薬ですが、日本ではまだ普及していません。そこで、岐阜大学ではゾニサミドを飲んでいても発作が十分に抑制されていない時にイメピトインを併用することで、発作の頻度が減少するか調査しています。