臨床試験

産学共同研究「滑り止め床用コーティング剤の共同開発」

我々は株式会社リンレイとの共同研究により、滑り止め床用コーティング材の開発を行っています。
具体的には「床の滑り」が動物の心身に与える影響を明らかにすることにより、動物にとって生活しやすい床を提供することが目的です。
現在のところ、床の滑りを減らすことにより、動物の歩行機能の改善が得られることがわかってきました。この効果は高齢犬や関節が悪い犬ほど顕著に認められます。
また、滑らない床で生活すると、犬は外への散歩にも積極的に行きたがるようになることがわかってきました。これはおそらく、運動に対するポジティブな影響がメンタルに現れた結果だと考えています。
今後、人間と同様に動物でも高齢化が進みます。動物の生活環境においての「床」の役割は想像以上に大きいと考えられます。

研究内容の詳細については、PDFをご覧ください。

産学共同研究「犬用床ずれ防止エアマットの開発」

株式会社ハイビックスとの共同研究により、犬用床ずれ防止エアマットの開発を行っています。
老齢あるいは認知機能不全症候群、腫瘍、神経障害などの疾患により寝たきりになった場合、褥瘡(床ずれ)の発生が問題となることがあります。ヒトの褥瘡管理に効果が示されているエアマットレスを犬に応用し、実用化にむけて取り組んでいます。

現在臨床試験実施中です。寝たきりで褥瘡のある犬、もしくは褥瘡ができる恐れのある犬に、エアマットレスの貸出を行っています。お気軽にご相談ください。
なお、エアマットレスは個々に圧力調整が必要ですので、臨床試験は岐阜大学までご来院いただける症例に限らせていただきます。ご了承ください。

共同研究予定「犬の脳腫瘍に対するカルムスチン脳内留置剤の有効性の評価」

犬の脳腫瘍は積極的な治療を行わなければ、発症/診断から数ヶ月で死亡または安楽死となるのが一般的です。手術や放射線治療など、いくつか治療法はありますが、どれも犬と飼い主にとって負担が大きいものとなっています。そこで少しでも負担が軽減できるよう「カルムスチン脳内留置剤」を用いた新たな脳腫瘍治療の研究を、岐阜大学を含む日本各地の動物病院で共同研究として行うこととなりました。

「カルムスチン脳内留置剤」は人の脳腫瘍ではすでに使用されている薬剤ですが、犬での使用実績はなく、有効性や安全性が証明されていない状況です。

今回、岐阜大学は日本獣医生命科学大学と共同で、犬の脳腫瘍に対する新たな治療法であるこの「カルムスチン脳内留置剤」に関する研究を計画しています。

詳しくは日本獣医生命科学大学のHPをご覧ください。

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岐阜大学附属動物病院 神経科

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岐阜大学動物病院【岐阜大学応用生物科学部附属】