神経科の見学および研修について
見学
診察、検査、手術の見学はいつでも歓迎します。
見学希望の旨、事前にご連絡ください。
研修
定期的に来学される方、見学だけではなく実際の診療や手術に参加し勉強したい方は、当院の獣医師研修制度をご利用ください。
研修は月~金の診療時間内であれば、いつでも可能です。
ご都合の良い日に来てください。
研修を希望される方は事前に書類の提出が必要です。
初期研修プログラムには研修費用(6,480円/月)がかかります。詳しくはお問い合わせください。
岐阜大学動物病院神経科では、研修を通じて、神経疾患の診療に必要な実践的スキルと理論的背景を身につけ、将来のキャリアに役立つ経験を積むことができます。
研修医の声
私は、昨年度から神経科の研修医として1ヶ月に2回程通わせて頂いています。臨床獣医師として5年目になりますが、なかなか一次診療では神経疾患の症例を確定診断できないことが多く、診断までのアプローチも曖昧で困っていました。また私自身、神経疾患への苦手意識を持っていました。しかし、2年間通わせて頂き曖昧だった部分が少しずつわかるようになり、一次診療で悩んだ症例の相談に乗って頂くこともあり、日頃の診療に大変役立っています。また、脳外科を初めとした一次診療では見る事の少ない手術にも助手として立ち合わせて頂き、貴重な経験を積ませて頂いています。岐阜大学動物病院で学んだことを一次診療に持ち帰り少しでも多くの症例に役立てていきたいです。そして、獣医師同士で知識を共有し、アドバイスし合える環境作りの一途になればと思います。
私は酪農学園大学を卒業後、1年間新潟の1次病院で勤務し、卒後2年目から岐阜大学動物病院神経科で研修をスタートしました。在籍して4年間、日々勉強で、充実した毎日を過ごしています。研修医として在籍している中で、魅力と感じた点をいくつかご紹介したいと思います。
●万全のフォロー体制
他の先生方と比べて臨床経験が浅いこともあり、最初はやっていけるかどうか不安でしたが、先輩・教員の先生方にしっかりとしたフォロー体制を整えていただくことで診療に積極的に参加でき、着実に経験を積むことができました。
●チーム医療の実践
実際の臨床現場では教科書通りにいかないことも多く、診断・治療に苦慮する症例は少なくありません。そのような症例に対しては、複数の獣医師でディスカッションし、最善の方法は何かを考えます。担当の症例だけでなく、他の獣医師が担当する症例についても情報を共有し、一緒に考えることで、視野が広がり、知識も深まります。
●新しい治療法へのチャレンジ
神経科では既存の検査法・治療法にとらわれず、新しいアプローチ法にチャレンジしています。神経疾患の中には診断や治療が困難な疾患も多いですが、診断・治療が「既存の方法では難しいから」と諦めるのではなく、「どのようにすれば解決できるか」を常に考え、それを実践できる環境が整っています。
●学会発表・論文執筆
毎日の診療で得た知識や経験を、学会発表や論文という形で外部へ発信もしています。学会発表や論文執筆を通して、プレゼンテーション能力や論理的な思考が身につくと思います。
●他科との連携
院内は気軽に他科の先生方とコミュニケーションをとることができる雰囲気があり、他科との連携もスムーズです。診療科間の“しがらみ”はほとんどなく、 必要な時に助け合えることも魅力のひとつです。
神経疾患に興味があり、ステップアップしたいという先生方にとってはとても整った環境だと思います。ぜひ一度見学にいらしてください!